袖。

ぐぅたら

バッド・オブ・フリージア

数週間前に出された宿題なのにボランティア先の園を今日探し出した僕と友達。なんと提出期限は明後日!アホか。

てなわけで最終手段の母園。

前回の記事でも書かせていただいた中学の時に行った園ってのもそこです。園児の笑顔に救われた言わば始まりの地であり終わりの地…になる予定の園。

最初からクライマックスだぜと赤いバケモノのような心持ちと形相で電話をかけました。

「もしもし」

「こんにちは、〇〇の袖と申します。」

「はい。こんにちは。」

「ただいまお時間よろしいでしょうか」

「あの…ご用件は…」

そりゃそうだ要件言わなきゃダメだよなごめんなさい電話口の先生。

「夏休みボランティアの方を探しておりましてそちらで出来たらな、と思い連絡させていただきました」

「わかりました。少々お待ちください。担当者に変わります。」

「はい。分かりました。」

〜ご機嫌な音楽〜

「お電話変わりました」

「!?袖です!」

「あら、袖くん、元気?どうしたの?」

この時点でボランティア先決まったと確信と覚えてもらっていた喜びを抑えつつ答える。

「副園長先生、お久しぶりです!実は今僕幼稚園の先生を目指して学校で勉強してて夏休みの宿題でボランティアをすることになったんですよ、なのでここで出来たらいいな…と思いましてお電話させていただきました。」

「へぇ〜…てことは園児と関わる仕事がいいのね」

「そうですね、なんでもやりますけど」

ん?今何でもするって

「日付はどこがいいかな」

「そうですね、今から言う日は学校があるので〜と〜と〜の期間は避けたいです」

「なるほど、〜ね」

「あっ今言った日は学校あります」

「えっそしたら普通に子供を預かってる日明日しかないけど…夏休み入るし」

覚悟はしてたけど勝利を確信してた僕はドン底に落とされたような気分になりました。

「えっ本当ですか…ど、どうしましょ…」

絶望も絶望。絶望しすぎてファントムが出るかと思いました。

ところがどっこい流石の副園長先生

「夏休み中はお預かり保育っていうのを9時から5時までやるんだけどそこに来る?人数三人とかになるけど」

「やります!やりますやります!何でもやりますので!」

ん?今(ry

「じゃあいつにするか後で電話して、この日程のうちのどこかね」

「もう今決めても大丈夫ですか?」

「構わないけど」

「じゃあこの日とこの日とこの日でお願いします!」

「了解、その三日間ね、担当に伝えとくね」

(担当に変わるって言ったの担当に伝えとくね…?)

ここで気がつきました。最初に電話取った先生が電話来たことを伝えるときに副園長先生が僕の名前を聞いて担当じゃないのに、忙しいかもしれないのに電話を取ってくれたこと。成長した僕の声を聞きたいと電話を取ってくれたこと。

友達が一緒にいた手前泣くことは出来なかったのですがその温かさに触れた時は目頭が少し熱くなりました。

「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

「じゃあその日に待ってるね。」

「あ、最後にいいですか」

この締まらなさが僕らしい。

「何?」

「当日必要な持ち物とか教えていただきたいです」

「お弁当と濡れてもいいように着替えと上履きくらいかな」

「分かりました。ありがとうございます」

「あっそうだ」

「何でしょう…?」

「夏休み終わってもさ、事前に連絡くれればいつでも遊びに来ていいから。」

「あ、ありがとうございます…!」

「じゃあ今度こそ。当日待ってるね。失礼しました」

「ありがとうございます、失礼しました!」

電話終わってひと段落、本当に泣きそうだったので誤魔化すように電話ちょろ!を連呼。不器用すぎるやろ…

でも今思い出して泣いてるくらいには嬉しくて…園児の時めちゃくちゃ問題児だったからかもしれないので複雑ですが中学の時に一回行ったとは言え名前覚えてもらってただけでも嬉しいのにわざわざ電話を取ってくれてその上いつでも来ていいよなんて言われて嬉しくないわけないというか。

当日は副園長先生のために、担当の先生のために、園児のために、そして副園長先生が思ってくれている自分のために頑張らなくちゃと思いました。

かっこ悪い夢がある。叶えるためなら嗤われても構わない。限界は自分が決めた甘えだからこそ明日は乗り越えみせる。

というわけで今はまだ悪い(bad)蕾(bud)のままですが少しずつ膨らんでる、そんな気がするので青い空目掛けて大輪を咲かせるその時まで泣いたこと、笑ったこと、思い出全部ポケットに入れて頑張ろうと思います。それではまたいつか〜